2008年05月25日

「ベトナム経済事情:金融当局が金融政策の大幅変更を実施〜市中銀行の資金不足への対応から預金金利の上限を撤廃、金融政策は一段と引き締め姿勢を強化(第一生命経済研究所)」

「ベトナム経済事情:金融当局が金融政策の大幅変更を実施〜市中銀行の資金不足への対応から預金金利の上限を撤廃、金融政策は一段と引き締め姿勢を強化(第一生命経済研究所)」


• 17日、ベトナム国家銀行は国内の市中銀行におけるドン資金不足に対応するため、預金上限金利の撤廃を公表。貸付金利にのみ適用してきた基準金利を預金金利に援用させることで、新たな銀行規制を行うこととなった。金融当局は今年2月より金融引き締めを行ったが、予てよりドン資金の不足感が強かった市中銀行では預金金利の引き上げ競争に入ったため、預金金利に上限を設けるに至っていた。また、足元のベトナム経済はインフレ圧力が亢進し、4月の消費者物価は対前年比+21.4%と1992年以来の高水準が続いているため、今回の措置に併せて政策金利の引き上げが実施される(公定歩合:500bp引き上げ(11.0%)、リバースレポ金利:550bp引き上げ(13.0%)、基準金利:325bp引き上げ(12.0%))。

• ベトナム経済は、インフレによりこれまでの高成長を支えてきた内需に下押し懸念が強まる一方、依然として直接投資を中心とした海外からの資金流入は活発に推移している。1-3月期の実質GDPは鈍化したものの、海外資本により生産は足元で上方トレンドにあることから、成長のモメンタムが挫けたと判断するのは早計であろう。一方で、世界的な金融不安が続く中、経常赤字やインフレ率が高いマクロ経済面でのファンダメンタルズの弱さに起因し、証券投資は弱含みの状況が続いており、株式市場は年初から50%超の安値圏で推移している。その結果、通貨ドンも対米ドルで減価基調が続いている。

• 先行きのベトナム経済は、インフレによる景気の下押しは避けられないものの、潜在的市場と地理的要因を背景とした直接投資の勢いは続くものと見られ、引き続き底堅い成長を続けるものと思われる。ただし、中長期的な持続的成長を目指す中では直接投資をさらに受け入れる必要があり、政府による規制のあり方や経済指標の頻度及び質の向上等、取り組むべき課題は多々残されている。
posted by vietnammoney at 21:14| Comment(2) | TrackBack(0) | ベトナム経済分析レポート紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
HA-NAMです。
貴重な情報有難うございます。
参考にさせていただきます。
http://xn--fdke7b4a7686bp0k.seesaa.net/article/97761536.html
Posted by HA-NAM at 2008年05月26日 10:51
はじめまして!とっても参考になりました!!!
http://zyrank.net/index.html
Posted by ゆか at 2008年06月04日 15:52
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